弊所は我が国初の民間保険の研究所であり、保険の研究・論文執筆・セミナー講師だけでなく、顧問制にて個人・事業者・企業の契約済みの全保険を管理し、適正化し、請求補助までトータルで行う専門職事務所です。法律事務所に近いイメージと捉えて頂ければわかりやすいと思います。
このスタンスで業務を行っていると、色々な情報が研究材料として弊所に集まります。それこそ業界の詳細から、商品開発、セールス、法務税務、事故・請求等、非常に多いと思います。これらを把握しているうち、小職が素朴に感じてきた、保険についてのフシギを、アトランダムに書いてみたいと思います。 お読みになっている皆さんは、そうではない!!と反対するかもしれませんが、小職の個人的な感想ですのでご容赦を。びっくりあるあると称してシリーズ化しようかと考えています。ではさっそく。
1.お金を持っている方ほど保険に入り、お金がない人ほど保険に入っていない。
→保険は結局、保険会社からお金を支払ってもらう仕組みですから、お金が必要な人が加入するのでしょう。そしてお金が必要な人とは、たくさんのお金がないか、あっても出せない人です。その仕組みのためにコストを負担しますが、そのコストを負担できない人であればあるほど、むしろ保険が必要になります。 ですが、保険業界はセールスの世界であり、専門家の世界ではありません。万が一の時に救われるように設計されていないことがほとんどです。結果、保険が売れるかどうかが大切ですので、コストを大量に負担できる人が何故か保険にたくさん加入していて、負担できない人が何も加入していない状況が散見されます。
2.経営と売上の仕組みをきちんと詳細に考えている経営者でも、事故時の事は「保険屋に任せる」と丸投げする。
→経営者にとって売上を上げることはやはり大変なことですから、加えて万が一の事故の事など考えていられないのでしょう。でも、やっぱり経営者はどんな状況になっても、バランスよく経営全体の事を配慮して事業を継続させることが必要なのでは、と思うのです。売上だけを考えるなら、余計なコストになる保険という支出は全部解約して無保険になるのが最も良いはずで、それをしないのは、多少なりとも事故の事が頭をよぎるからでしょう。それに、恐ろしいのは、保険屋さんが万が一の際の事業の継続を考えて保険を取り扱っていないということ。どんなに性格が良い保険屋さんでも、事業継続の観点からは考えないし、又考えられないことが多いです。それは、能力や意欲だけでなく、時間がとられるから手間なのでしょう。テーマはセールスですから。
2.に続きます。
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